目次

  1. 本マニュアルの目的
  2. まずはじめに知ってほしいこと
    1. 本サービス運営における絶対防衛ライン
    2. 相談事業におけるリスクについて
  3. 相談受け手としての姿勢
    1. 受容
    2. 共感的理解
    3. 自己一致
    4. 「今、ここで」起きていることへの集中
  4. ユーザーとのやりとりの流れ
    1. 〜やりとりの始まりまで
    2. やりとり開始〜会話
    3. やりとり終盤
    4. 終わりの挨拶
  5. 緊急時の対応について
    1. 緊急事態とは?
    2. 対応の流れ

1. 本マニュアルの目的

本マニュアルは「メンヘラせんぱい」を運営するにあたって、ユーザーから相談を受ける方(以下、相談受け手)に持っていただきたい心構えや実際の運用の流れなどをまとめたものになります。よくお読みになった上で、本サービスでの業務を進めていただくようお願いします。大きく目的は以下の二点です。

1. サービス運営における**絶対防衛ライン**及び**相談事業におけるリスク**の認知
2. 悩みを抱えた人(=ユーザー)と接する上での**姿勢**とある程度の**流れ**のインプット

2.まずはじめに知ってほしいこと

本節では、相談の受け手の皆さんが実際に本サービスで相談を受ける前に、知っていただきたい項目を記載しています。

2.1.本サービス運営における絶対防衛ライン

本サービスでは、社名やサービス認知において「メンヘラ」というワードを用いていることもあり、メンタルに何らかの不調を抱えたユーザーが利用する可能性が想定されます。したがって、必ずしも起こるわけではありませんが、本サービスの利用によってユーザーの心や身体に何らかの影響を与え得ます。最悪の場合、自殺の助長ということも無いとは言い切れません。最悪の事態が発生すると、社会的信頼の失墜のみならず、補償のために多大な損失をうむ可能性もあり得ます。

ここまでを踏まえて、本サービスは、

本サービスを利用することによる自傷他害を起こさない/促進しないこと

を絶対防衛ラインとして定めています。

[補足]マイナスな感情にユーザーが触れることについて

行動としてのマイナスな出来事(自傷など)は起こしてはいけませんが、思考や感情としてのマイナスな出来事は必ずしも悪いこととは限りません。後述しますが、思考や感情で負の方向へとユーザーが捉え出している時は、そのことは闇雲に否定せずに、そのままを受け入れるというワンクッションを挟みましょう。

2.2.相談事業におけるリスクについて